もっとも有名な戦略書「孫子の兵法」について理系が語る!

本・読書

こんにちは、理系大学生のTomoです。

今回のテーマはズバリ「孫子の兵法」です。みなさんも絶対にきたことがあると思いますが、読んだことがあるという方はどれくらいいるんでしょうね。聞いたことがあるけれど、内容は知らないという人が多いことでも有名なのです。一年ほど前初めて読んだ時も、とても興味深い内容盛りだくさんだったことを覚えています。今読み直しても、ためになることばかりだと思ったので記事を書いてみました。この記事を読んで、もっと詳しく知りたくなった、「孫子」を買いたくなったと思う人が増えたら幸いです。

「孫子の兵法」ってどんな本?

実は「孫子の兵法」という名前の本や文献はありません。「孫子」という中国の方が書いた戦略書のことを「孫子の兵法」として現代では広まっているのです。質の高い古典を売っていることで有名な岩波文庫では「孫子」という名前で売られています。

実はこの孫子という人物の正体ははっきりしていないんです。少し前に書いたブロックチェーンの記事のサトシ・ナカモトみたいですね。理由としては紀元前に書かれたため、資料が不十分なこと。また似たような書物が中国だけでなく日本でも見つかっており、その内容が少しずつ互いに異なっているため、どれが孫子の書いた書物なのか、はっきりと分からないことなどが挙げられます。

孫子の兵法はとても幅広く応用がきくことで有名です。もともとは戦争における兵の動かし方などを書いた書物です。それが今はビジネス書として、簡単に解説されたものが書店に並んでいます。よくそういった本の表紙に書いてあるのは、企業経営に生かすだとか、仕事のチーム運営に役立つとか、どれだけ万能なんだとツッコミたくなってきます。

私は「孫子の兵法」を次のように定義しています。

成功したい人が努力する為に読むバイブル

事実、成功者の中で「孫子の兵法」を読んだ方は多く、著名な方として次のような方々が挙げられます。

  • ビルゲイツ(マイクロソフト創業者)
  • ナポレオン(フランスの皇帝)
  • ヒトラー(ナチスの指導者)
  • 孫正義(ソフトバンク創業者)

誰もが知っている有名人ばかりですよね。今後のブログ活動でも「孫子」をじっくり読みながら、発展させていきたいと強く思いました。では、次の章からその素晴らしさを解説していきます。

「孫子の兵法」の特徴

軍事の戦略書なのに好戦的ではない

先ほども述べたように、「孫子」は紀元前中国の軍事用の戦略書です。しかし、孫子は戦闘を嫌います。理由としては、どんなに有利な状況であれ戦闘は、少なからず資源を消費し兵を疲弊もしくは失うからです。兵を消耗させてしまえば隙が生まれ、そこを突かれてしまえばひとたまりもありません。孫子はそれを強く嫌います。そしたら、いつ兵を使えば良いのでしょうか。流石にハリボテのような兵の使い方はしません。確実に勝てると思った時のみ、戦闘をするのです。それ以外の時は、逃げたり、守りに徹したりすることによって、敵が隙を見せるのを待ちます。

ここで大切なのが、勝てる時を待つのにも資源が必要になるということです。実際の戦争であれば、兵に食べさせるための食料、ビジネスであれば維持費がかかることになります。そのために、「孫子」では次のようなことが書かれています。物資の補給はせずに敵国のリソースを奪って、その時を待つのだと。すなわち、武器や防具は国内で作られたものを持っていくが、それ以外は自国の資源を使わずに敵国の資源を減らすために、敵国の資源に頼るということです。

現代のビジネスでは、時間やお金などの様々なリソースが存在します。ここで考えてみると、現代社会で活躍しているIT企業は、自分たちの資源をほとんど使っていないように見えます。例えば、google, Uber, Airbnb, Amazon, メルカリ。googleはグーグルが書いたネット記事を検索できるのではなく、この世の全員が書いたネット記事を検索できるので、この世の全員から時間という資源を間接的にもらっているのです。Uberも同じです。Uberがアルバイトとして雇った人間が車を運転します。日本でも流行っているUber eatsは、Uberが作った料理ではなく契約したレストランの料理を、アルバイトで雇った人が運ぶシステムです。それ以外のIT企業も同じことが言えます。

そうやって儲けたお金を、さらなる技術革新のために使うのが、現在のIT企業の経営方法です。例として、AmazonはAmazon Web Services を開発し世界中で利用されており、googleは量子コンピュータを開発しました。今後はそういった企業が開発したもので儲けて、研究開発に資源を回し、さらなる成功を収めるのです。

場合分けという数学的思考法を用いている

高校生あたりから、大活躍する数学的な思考方法の1つに、場合分けというものがあります。これは皆さんも日常でよく使っている思考法です。もしこうなったらこうする。もしもああなったらこうする。などのように、自分でパターン別に行動を考えておくことはみんなやります。これは場合分けと数学では呼ばれています。「孫子の兵法」はあらゆる状況に対して、パターン化して対策を紹介しています。

例えば、「孫子の兵法」では地形に関する場合分けがなされています。戦争において、地形はとても重要です。それを孫子は9つのパターンに場合分けしました。

  • 散地・・・軍が逃げ散る土地
  • 軽地・・・軍が浮きたつ土地
  • 争地・・・軍と奪い合う土地
  • 交地・・・軍の往来の便利な土地
  • く地・・・四通八達の中心地
  • 重地・・・重要な土地
  • ひ地・・・軍を進めにくい土地
  • 囲地・・・囲まれた土地
  • 死地・・・死すべき土地

(岩波文庫「孫子」より引用)

これはとても見事に場合分けされており、ビジネスに応用する方もいるほどです。ここで全て説明すると、とても長くなってしまうので、詳しくは今後説明する予定です。

「孫子」をはじめとして、今でも読まれている古典はこの場合分けがとても見事に成立しています。他の古典を読むときにも、意識して読んでみるのも面白いと思います。

戦争すべき時を判断する五事七計とそのビジネス応用

五事とは以下の5項目のことを言います。

  • 道・・・政治の進め方
  • 天・・・気温や季節など天候に関わるもの
  • 地・・・攻める土地の情況
  • 将・・・将軍の人材としての力量
  • 法・・・軍隊を編成するときの法律や規則

七計とは以下の七項目のことを言います。

  1. 君主(政治的リーダー)が信頼され統率力を持っているか
  2. 将軍がどれだけ有能か
  3. 土地の情況は我々に有利かどうか
  4. 法律が守られ、治安が良いか
  5. 軍事力で我々が勝っているか
  6. 兵隊は我々の方がよく訓練されているか
  7. 賞罰は公平に行われているか

これら五事と七計の両方を比べることによって、自軍が敵軍に勝つことができるかどうかを、戦うことなく知ることができるのです。

五事と七計は互いに似ていますが、七計の方がより具体的と感じます。ここで七計はビジネスやグループワークへの転用がしやすいので、今回の記事でもやっていこうと思います。ビジネス上の言葉に七計を翻訳してみました。

  1. 君主は会社では社長やCEOになります。よって、どちらの方が社員にとって信頼できるリーダーであるかを表します。
  2. 将軍は1つの事業のリーダーに相当します。つまり、子会社の社長等も含まれるので、それらの人間がどれだけ優秀であるかを表します。
  3. 土地の情況は市場の状況を表します。それぞれの事業が獲得したい市場が、我々に対して有利かどうかを表します。
  4. 法律は法人関係の法律や社内の取り決めです。最近よく言われるものの1つに残業禁止が挙げられますね。守れていますか?
  5. 軍事力は会社が持つ技術力を表します。技術力といえばテクノロジーが頭に浮かびますが、それだけではありません。文系でも例えば弁護士業界であれば弁護士のスキルが対象となります。
  6. 兵隊は社員を表します。社員をどれだけ訓練したかを表します。
  7. 賞罰はそのまま賞と罰則です。

最後の賞罰は疑問に思った方も多いと思います。罰則は公平性が重要なのはわかると思います。しかし賞に対しても公平性が重要なのです。「孫子」の中では次のように書かれています。(そのまま「孫子」より引用)

しきりに賞を与えているのは(その軍の士気がふるわなくて)困っているのである。

定期的に賞を与えているのならまだしも、次々と賞を与えるのはあまり良くないそうですね。確かに僕の出身高校は、教師に対して内部資格をどんどん発行してたんで、教師の士気が振るわなかったのかもしれないです。

ここで紹介した七計を元に我々が勝てると判断した時のみ、争いを起こすのです。これが勝利の鉄則であると、孫子は言います。

最後に

我々学生が読んでもためになる古典「孫子」、万人に共通することがあるからこそ長年愛されるのでしょう。私にとって、これからも古典を読んでいきたいな、と考えさせられた一冊です。これからも「孫子」や他の古典で、たくさん学んでいきブログにも書いていきたいです。

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