ブロックチェーンのメリットとデメリットを理系大学生が解説

テクノロジー

こんにちは!理系大学生のTomoです。

今回はブロックチェーンのメリット・デメリットを考えていきましょう!前回書いたときと同じように、ブロックチェーンは未来のテクノロジーです。今のうちに勉強して、先に未来を覗いてみましょう。後半では応用例等も書いていきたいと思います。では早速メリットから書いていきます。

ブロックチェーンのメリット

データの信頼性が高い

前回の記事でも言った通り、ブロックチェーンは情報を保存する方法です。その情報は信ぴょう性が高ければ高いほど価値が上がります。入っている情報を編集することもできないので、改ざんされることもありません。この信頼性が高いことを理由にビットコイン等の仮想通貨を運営することができました。

中央集権的な運営を必要としない

通常のウェブサービスでは、運営側が嫌がる行為は行えませんでした。何故ならば、運営側にとってウェブサービスは庭の様なものだからです。対立してしまった組織をその庭から追い出すこともなかったとは言えません。ただし、ブロックチェーンではその様なことはありません。運営者を必要としないため、参加者全員が対等に扱われます。そこに優劣はありません。

ハードウェアの故障に強い

もしも参加者のパソコンが壊れてしまった場合、通常であればデータが失われます。しかし、ブロックチェーンのデータは無事です。参加者のそれぞれのパソコンに全てのデータが入っています。これは無数のバックアップを持っているのと同じです。ハードウェアの故障には相当強いのが特徴です。

ブロックチェーンのデメリット

大きいデータに対応できない

ブロックチェーンは参加者のパソコン1つ1つに全てのデータが保存されています。あなたのパソコンの容量を思い出してみてください。大きくても数TB(テラバイト)、少ない人だと1TB(テラバイト)もないパソコンを持っている人もいると思います。つまりそこに入る大きさのデータしかブロックチェーンでは扱えないということです。ちなみにビットコインは2018年の段階で100GB(ギガバイト)を突破しました。私のスマホは256GBなので、一応対応はできるんですね(笑)

データベースを検索しづらい

通常のデータベースは暗号化されておらず、されていたとしても運営者が解読しやすいようになっています。よって容易に中のデータを検索することが可能です。むしろそのためにデータベースは設計されています。

一方ブロックチェーンに保存されている情報は全て暗号化されています。また、管理者がいないため、その暗号化を行なった人ではなくまた別の人が暗号を解読する必要に迫られます。すると当然それらのデータを検索するのは難しくなります。

ブロックチェーンの応用例

ブロックチェーンは話題の技術ということもあり、その応用は様々です。ただし中にはあまり意味がないのではないだろうかというものがあり、その技術のネームバリューだけが一人歩きしてしまっている気がします。そのような点も含めて解説できればと思います。

フィンテック(仮想通貨)

ビットコインを代表とする仮想通貨はあまりにも有名ですね。ですが、仮想通貨はビットコインだけではありません。最近ではFacebookが提供する予定のLibra(リブラ)も大きな話題となっています。なぜFacebookが仮想通貨を新しく開発しなければいけないのでしょうか。それはビットコインなどの仮想通貨では、大きな価格変動が起こるからです。この価格変動は通貨として扱うにはとても不便です。もしも今日もらったお給料が明日半額になっていたら困りますよね。大きな価格変動はそれを現実にしてしまいます。例を見てみましょう。

https://bitflyer.com/ja-jp/bitcoin-chartより引用

上の写真の赤枠部分に注目してください。

ものすごい勢いで下がった後、今度はそれを超える勢いで価格が高騰しました。この日話題になったニュースは、これです。

上の2つのニュースは仮想通貨の発展と普及に対してマイナスのニュースです。また、最後のニュースは中国がブロックチェーンに注力するということですから、プラスのニュースになります。この3つのニュースが重なることによってビットコインの価格は大荒れでした。

話を戻すと、Facebookが提供予定のLibraはステーブルコインというシステムを採用しています。このシステムはこの世に存在する様々な法定通貨(円、ドル、ユーロなど)を元に価格を決定します。こうすることによって価格を安定させ、通貨として成立する仮想通貨がブロックチェーンを元に作られます。

著作権の保護

これに関しては知ってる人は少ないと思います。実はすでに実用レベルまで開発されているんです。ソニー株式会社はデジタルコンテンツの著作物に対して権利情報を記録閲覧するためのブロックチェーンの構築を目指しています。

ただしここには盲点があります。ここに何を登録したとしても法律上何も変わらない点です。もちろん、ブロックチェーンの技術と法律では法律の方が上です。ブロックチェーンも法律に則って運用されなければいけません。ここを忘れてしまう方が多いのです。ブロックチェーンの方に登録されていたとしても、ブロックチェーンと実際の法律での運用が異なる場合はどうやって同期されているか確認するのでしょうか。

また他にも問題点はあります。誤入力された場合です。誤入力された時、ブロックチェーンは書き換え不可能なので、意味のないデータが増えることになります。そのような時の対処法が現状では存在しません。

私は以上のことを踏まえて、行政が使う時こそ本当の価値を発揮すると思います。ソニー株式会社は行政ではないので、著作権に関して勝手に登録することしかできません。ですが、行政であれば公的に著作物をも守ることができます。

偽ブランド対策

近年レア度によってブランド価値をあげる企業がある中、そのブランドのニセモノを作り販売してしまう事例が後を絶ちません。これに対抗する手段として、AIによる鑑定というプロセスを持つ企業もある一方で、ブロックチェーンによって管理する企業も出てきています。

中国企業のVeChain ThorとTaelはこの事業を進めています。これは著作権とは違い、企業が作ったものが本物かどうか、すり替えはなかったのかを証明するためのサービスなので、企業が行う事業として効果は抜群です。ただしまだ日本ではあまり見られない応用例なので、まだまだ情報は少ないです。

メッセージアプリ

現在日本でもっとも使われているメッセージアプリは誰がなんと言おうとラインでしょう。そんなラインの牙城を崩すべく、ブロックチェーンを使ったメッセージアプリが登場しているそうです。実は私もこんなものが存在しているとは知りませんでした。

ということでそれを提供しているExperty.ioの公式ホームページに行ってきました。どうやら日本語のホームページはなくなってしまったようなので、英語で読んできました。あまりしっくりこないのが私の意見です。どうやら普通のメッセージアプリとは異なり、専門家と話をしたいときにマッチングしてくれるそうです。マッチング後はYouTube Liveなどのライブストリーミングアプリでコメント等で専門家にアプローチできる仕組みになってます。また専門家としてYouTuberやゲーム実況者が例に挙げられていました。

ただし、これには疑問が複数あります。なぜブロックチェーンでなければいけないのでしょうか。既存の方法で探す方が現代人にとって簡単だと思います。例えばツイッター等SNSで探す。YouTubeで検索してみる。様々なデータベースが存在する中で、わざわざこのExperty.ioというサービスを使う。またブロックチェーンを導入する。このメリットに欠ける気がします。

また、もう1つの疑問として、専門家がYouTuberなどもともとインターネットで活躍していた人たちです。インターネットで検索すれば簡単に出てきますし、専門家に直接聞けると言っても1 on 1ではなく普通のYouTube Liveなどを使っているため、情報を引き出すために時間がかかてしまいます。それでは普通のYouTube Liveと、Experty.ioを一回経由したYouTube Liveは何が違うのでしょうか。答えは違いません。このサービスは、あまり将来性があるとは個人的に思えませんでした。

最後に

今後ますます発展するであろうブロックチェーン、しかしまだまだ問題は山積みです。これをなんとかするのは我々理系の仕事なのですが、これが難しいんですよね。今後のブロックチェーンの発展を楽しみにしながら、日々のニュースを読むと面白いかもしれません。

参考文献

  • ブロックチェーン 相互不信が実現する新しいセキュリティ 講談社 岡嶋祐史著
  • 未来IT図解 これからのブロックチェーンビジネス エムディエヌコーポレーション 森川夢祐斗
  • WHY BLOCKCHAIN  翔泳社 坪井大輔
  • 【2019年版】ブロックチェーンビジネス事例10選~フィンテック以外での活用も着々と進行中(https://innovation.mufg.jp/detail/id=322)

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